犬のお手入れの中で、飼い主さんの一番の悩みといえば、ブラッシングかもしれませんね。
いざやろうとすると、噛みつこうとしたり、抵抗して暴れたりしませんか?
子犬のうちから、うまく慣らしていたら、比較的スムーズにできるようですね。
でも、今からでもあきらめることはありません。
ある段階を踏んで慣らしていけば、ブラッシングをしやすくなるんですよ。
飼い主としては、犬の気持ちを理解してあげることも大事なんです。
ブラッシングの際のコツ、裏ワザなどもわかれば、明日からは心配ナシです。
さらに、犬の毛並にツヤを出すブラッシング方法などもご紹介します。
ぜひ参考にしてみてくださいね。
犬がブラッシングを嫌がる理由
犬がブラッシングを嫌がるのは、
手足やしっぽを触られるのが本能的に苦手だからです。
ブラッシングの時には、どうしても手足やしっぽにも触れやすくなりますからね。
さらに、以前ブラッシングで痛い思いをしてトラウマになっていることもあります。
ブラシを怖がったり、おもちゃと勘違いして、奪おうとすることもあります。
犬には犬なりの理由があって、ブラッシングが苦手になっています。

寝ている時に、ブラシを当てられて、びっくりして、不機嫌になることもあるでしょう。
人間と同じように犬の様子を見て、タイミングを計ることも必要です。
ブラッシングに手こずらないコツとは?
1.手足やしっぽを触られるのを嫌がる場合

十分に「タッチング」をしましょう。
タッチングをしながら、緊張をほぐしてあげ、「いい子だねー」など優しく声をかけてあげます。
触られることに慣れてきたら、犬はリラックスした状態になれます。
そのタイミングでブラッシングをしましょう。
2.以前のトラウマで嫌がる場合

「背線(はいせん)マッサージ」というのが効果的です。
これは、背中にある自律神経の交感神経と副交感神経の働きを利用したマッサージ法なんです。
やり方は、しっぽの付け根から首元までのラインを5本の指の爪を立ててマッサージします。
これを繰り返して逆毛をたてると、犬は気持ちがとても落ち着いてくるそうです。
そのタイミングで手をブラシに替えて、ブラッシングをすれば、大人しくしてくれますよ。
3.ブラシに原因がある場合

他のブラシに変えて様子を見てみましょう。
ブラシの硬さ、質は犬種によって変えてみると意外とすんなり受け入れてくることがあります。
ペットショップの店員や同じ犬種の飼い主さんなどにオススメを聞いてみるのもいいかもしれません。
4.ブラシをおもちゃと勘違いしている場合

気に入ったおもちゃやガムなどを与えて興味をそらしてみましょう。
いずれにせよ、
- 運動をたっぷりし
- 食事を食べ
- 排泄もすませた後
満たされて犬がリラックスした状態だとブラッシングもしやすくなります。
初めから完璧にやろうとせずに少しずつ慣らしていきましょう。
ブラッシングをおとなしくできたら、たくさんほめたり、おやつをあげるのも大事です。
ブラッシングをいいものだという意識が持たせられたら、犬も協力的になりますよ。
毛並にツヤを出すブラッシング方法

ブラッシングには
- 血行促進
- ノミ、ダニ予防
- できもの、リンパ節の腫れなど早期発見
ブラッシング用のさまざまなブラシの中でも、毛並のツヤ出しには獣毛ブラシを使います。獣毛ブラシの素材はだいたい、油脂分のある豚毛です。
ブラッシングの種類や使い方に関しては、こちらの動画が簡単に紹介してくれています↓
「ブラッシングの種類と簡単な使い方!」
1.ラバーブラシやスリッカーブラシで抜け毛やもつれ毛をまず取り除きます。
2.コームブラシで毛並を整えましょう。
3.仕上げに、獣毛ブラシでツヤ出しをします。
犬種や、犬の好みによって使うブラシは多少違ってきます。
それぞれに合った物を使い分けてくださいね。
まとめ
犬がブラッシングを嫌がる原因
- 本能的なこと
- トラウマ
- ブラシの問題
ブラッシングする際におとなしくさせる方法
- 十分なタッチング
- 背線マッサージ
- ブラシを替える
- おもちゃやガムなどで気をそらす
終わった後のおやつや、たくさんほめることも大事。
毛並にツヤを出すには、仕上げに獣毛ブラシを使ってみてくださいね。