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私の子どもは今2歳ですが、毎日パワフルに暴れていて毎年熱くなる夏が今から心配です。年々増える子供の熱中症。
特に12歳未満の子供に多い症状と言われています。
症状としては、吐き気や嘔吐。熱中症による吐き気や嘔吐は一体どんな場合に起こるのでしょうか?
今回はもし我が子が熱中症で嘔吐したり吐き気を起こしたときに適切に対処できるようその原因について調べてみました!
子供が熱中症で嘔吐する原因とは?
熱中症は症状の重症度によって3段階に分類されます。
・Ⅰ度(軽症)
めまいや失神、筋肉痛や筋肉の硬直などが症状として現れる「熱失神」「熱痙攣」の状態です。
・Ⅱ度(中等症)
頭痛や吐き気、嘔吐、倦怠感などが症状として現れる「熱疲労」の状態です。
・Ⅲ度(重症)
意識障害やショック症状などが現れる「熱射病」の状態です。
この中で嘔吐の症状があるのは、Ⅱ度(中等症)の「熱疲労」です。
この熱疲労というのは、脱水症状になった時に起こります。人間は体温が高くなった時、たくさんの汗をかきます。
その汗の蒸発による気化熱が体温を下げる働きをしてくれます。
そして、それと同時に体の表面を早く冷やすために皮膚側の血管が広がります。
皮膚の血液量を増やして熱を放出しようとするのです。
しかし、皮膚の血液量が増えると消化器など内臓を巡る血液量が減少し嘔吐などの症状が現れます。
更に、たくさんの汗によって体内の水分量が極端に減ると心臓や脳を守るために血管が収縮します。
この血管収縮の刺激によっても嘔吐が引き起こされます。
子供が熱中症で嘔吐するのは
- 消化器への血液量の減少
- 血管収縮の刺激
この2つのことが原因と考えられます。
子供が嘔吐しやすい理由とは?
脱水症状の場合に起こる嘔吐ですが、特に子供が嘔吐しやすいのはなぜでしょうか?
その理由として考えられるのは、まずは、大人と比べて体温調節機能が未熟であるということです。
12歳前後までは、汗をかいたり体温を調節したりする機能が十分に発達していません。
そのため、あっという間に体内の水分量が減少してしまい、血管の収縮作用で嘔吐を引き起こします。
また、体重に比べて体表面積が大きいため外の気温の影響を受けやすいことも子供が嘔吐しやすい理由として考えられます。
炎天下でスポーツなどをしていると、すぐに体の表面の温度が高くなり、皮膚の血管が拡張します。
すると、消化器など内臓への血液量が減少し、嘔吐を引き起こします。
子供の熱中症のサインを見逃さないようにしないといけませんね。こちらの記事で熱中症を見逃さないポイントについてまとめてみましたので参考にしてみてください。
子供の熱中症のサインとは?スポーツや日常で気を付けるポイント!
嘔吐した場合の対策や処置は?
熱中症になってしまった場合の対処法は
- 水分を補給する
- 体温を下げる
この2つがとても大切です。
ただ、嘔吐がある場合は水分補給が満足に出来ない場合があります。
その場合はとにかく体を冷やして体温を下げて下さい。
エアコンが効いた部屋で休ませ、濡れたタオルや保冷剤などで首、脇の下、脚の付け根を冷やして下さい。
体温が下がることによって血管の収縮や血流が回復し、症状が少し改善されます。
少しでも改善されたなら、こまめに水分を補給して下さい。
おすすめは常温のポカリスエットです。
一気に大量に飲むと吐いてしまうので、少しずつ飲んで下さいね。
体を冷やしても吐き気が強い場合には、そのまますぐに病院を受診して下さい。
意識が朦朧としている場合は、すぐに救急車を呼びましょう。
追記:
最近では熱中症対策ドリンクとしてOS-1があります!ポカリに引けを取らないこの飲料水の効果的な取り方と注意点についてまとめてみました。
熱中症対策の飲み物OS-1の超効果的な取り方と注意点について
まとめ
≪熱中症で嘔吐する原因≫
- 消化器への血液量の減少
- 血管収縮の刺激
≪子供が嘔吐しやすい理由≫
- 体温調節機能が未熟である
- 外の気温の影響を受けやすい
≪嘔吐した場合の対策・処置≫
- とにかく体を冷やして体温を下げる
- 少しずつこまめに水分補給
- 吐き気が強い場合は病院へ
- 意識障害がある場合は救急車を
子供が熱中症で嘔吐した場合には、意識状態と吐き気の強さをチェックして下さいね。
意識がしっかりしていて水分摂取が可能な状態ならば、自宅での処置で大丈夫です。
ただ、容体が落ち着いたら一度病院を受診しておくと安心です。
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